風邪体験記

私は、小学生の時、慢性扁桃腺だった。健康診断のたびに、第3度の肥大という診断名。のどがめいっぱいふさがっている感じ。

中学生の時、お茶の水の大学病院で、1週間入院し、切除した。麻酔してもすごく痛くて、手術中も、手術後も、痛んだ。

目の前に置かれた扁桃腺は、大きな梅干しの種のようだった。

その後も、時々風邪を引いた。

 

私は、大学卒業後、就職したが、今から思えば、楽な職場だったから、35年も続けることができたかもしれない。

建前は男女平等だが、本音は男女不平等で、男女の賃金格差というより、昇進格差は、あからさまだった。

昇進しないと、昇給も頭打ちで、50代の人の年収で約200万円違うほどだった。

とりあえず、楽だったので助かった。

というのは、いろいろ暴露してしまうと差しさわりがあるので、省略するが、病気休暇というのがあって、薬の袋を提出し、病気休暇がもらえた。仮病ではなく、本当に、病気だったが、いろいろ仕事場でうんざりするような事情があり、そんなとき、つらくても風邪をひくと、やったあ!!と喜んでしまうということはあった。

ただ就職した最初の年は、毎月のように風邪をひいていた。

内科に行くと、のどは晴れてませんよ、といわれた。

耳鼻科では、扁桃腺が腫れているといわれて、抗生物質をもらって直した。抗生物質を飲むとすぐに良くなる時も、1週間めいっぱい寝込むときもあったが、少しずつ良くなった。

職場の医務室で抗生物質がもらえず、ひどい症状でよくならず、手持ちの漢方薬の甘草湯をのみよくなったため、医務室の医者に文句を言いに行ったら、だったらこなきゃいいでしょと、言われた。
新米の女医だった。

風邪には抗生物質を出さないという方針という医者もいるそうだが、確かにウイルス性の風邪には抗生物質はきかない。だが、抗生物質でよくなる風邪もある。診断を間違えると治るものも治らない。子供の風邪がこじれて、なかなか治らないときは、医者を変えるといいと思う。安易に、解熱剤を飲ませているとライ症候群になって、重症化すこともある。インフルエンザにきく特効薬はないと思ったほうが良い。だから、コロナと思った私自身も、今回インフルエンザと覚悟して、対応した。

医者もいろいろだ。
耳鼻科でも、血液から溶連菌が検出されたから、扁桃腺を手術でとりましょうと言われたこともある。
その耳鼻科は、慢性疲労症候群のようなのどの症状があるとき、塩化亜鉛をのどに塗るという治療法を受け継いでいた。たしかに、それでよくなることがあった。
のどが少し痛いという症状がずっと続いているとき、それでよくなったものだ。
確か、東京医科歯科大学系統の耳鼻科だった。
もう扁桃腺は切除していると言ったら、扁桃腺は全部で5個あり、のどにある口蓋扁桃だけ取っていてまだ3個残っているのだそうだ。
溶連菌は恐ろしいが、手術はご遠慮した。

長女も4歳のとき、慢性扁桃腺になっているので、手術で取りましょうと言われたことがある。風邪をひいていくと、親子3人全員同じ症状だといわれた。
そのような年齢で取るとまずいのではないかと思い、漢方薬を処方してくれる耳鼻科を探し、処方してもらった。

柴胡桂枝湯加XXXXXXXXという名前の漢方薬をもらい、1か月飲ませたら、治った。

ところで、その耳鼻科で、私も蓄膿症の漢方薬をもらっていた。最大5つのツムラの漢方薬を飲んでいた。すると、職場近くの薬局で、重複している成分があり、減らすようにいわれた。その成分は、甘草であり、ステロイドつまり、副腎皮質ホルモンと同じような作用があり、飲み続けると、偽アルドステロン症のような症状になる。内服するとそのような影響があるらしい。そして、長期にステロイドを内服すると、ステロイド糖尿病になることもあるらしいとか。

ま、そのような経験があるため、漢方薬も気を付けないといけないけれども。